出産後の入院生活を経て、これから赤ちゃんとの生活がスタート!というママパパさんへ。
楽しみな反面、日々のお世話に不安になることもあると思います。
中でも不安なのが「沐浴」。体がふにゃふにゃな赤ちゃんを、どうやって両手に抱えて、お風呂に入れて、体を洗ったらいいんだろう?…と。
特にパパは、ママと比べて病院で沐浴の実習を受ける機会が少ないので、一層不安になると思います。
この記事では、初めてのママパパが慌てずにできる新生児の沐浴のやり方を解説します。
- どんな手順でお風呂に入れさせたらいいの?
- 洗ってる途中ギャン泣きが始まった
- スピーディーに終わらせたい
こんな悩みを解消できます!
↓沐浴の必需品「ベビーバス」の選び方はこちらの記事をご覧ください。
この記事の目次
沐浴は予習をしっかりやっておくべし
新生児の赤ちゃんは新陳代謝が活発で、汗をいっぱいかきます。皮脂の分泌も多く、汚れが溜まりやすいので、できるだけ毎日沐浴させることが大切。
とは言え、初めての沐浴は誰でも緊張します。
僕もめちゃめちゃ不安でした。出産前、どれだけダミーの赤ちゃん人形を使って練習しても、本物を目にしたら、人形とは全然違います。
「どうやって担いでお風呂に入れたらいいんだ?」
…と、なります。
肌着に包まれている赤ちゃんと、生身(裸)の赤ちゃんでは、両手で抱いた時の感覚が別物。はじめの頃はこわごわとお風呂に入れていました。
沐浴をする前にしておきたい準備
そんな新米ママパパの不安を少しでも取り除けるように、詳しい手順をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まず沐浴をする前に、スムーズに体拭きや着替えができるように準備をしておきます。
沐浴前の準備1:着替え(肌着、オムツなど)とバスタオルを広げる
沐浴後にスムーズに着替えができるよう、あらかじめセッティングをします。
バスタオルと体を拭くタオルをセットし、その横にバスタオル、肌着、オムツの順に重ねておきます。
首がすわっていない赤ちゃんをそのまま拭くのは難しいので、まず敷いたバスタオルに寝かせたまま、タオルで体を拭きます。拭き終わったら赤ちゃんを抱き上げ、オムツと肌着を着せます。肌着やオムツも着替えやすいように広げておきましょう。
沐浴前の準備2:ベビーバスにお湯を入れておく
湯温は40℃前後を目安に。冬場はお湯が冷めやすいので、プラス2℃ほど高くしておくと適温になります。沐浴に使うガーゼ(柔らかい布)もベビーバスに入れます。
かけ湯をするなら、あらかじめオケにお湯を溜めておきましょう。沐浴剤を使う場合、お湯の中に入れて混ぜておきます。
我が家ではアラウの泡全身ソープを使っています。頭も洗えるので、かなりスムーズに沐浴できます。しかも泡切れもいい!お風呂が長引いて困っている方はおすすめですよ。
↓ベビーバスを選ぶ基準は?おすすめは?こちらの記事にまとめていますので、ご覧ください。
沐浴の手順を詳しく解説
準備を済ませたら、いよいよ沐浴を始めます。
1つずつ詳しく見ていきます。
手順が多いけど、一度覚えればできるようになるので実践あるのみ!
沐浴の手順1:ベビーバスに入れる
まず両手で赤ちゃんの首と足の付け根を持って、足からゆっくりとベビーバスに入れます。この時、いきなり全身をお湯につけると、赤ちゃんがびっくりするので気をつけて!
声をかけて赤ちゃんの緊張を取り除いてあげましょう。いっぱい話しかけることで自分の緊張もほどけます。
沐浴の手順2:ガーゼで顔を拭く
赤ちゃんが溺れないように、首を持って体を固定させ、濡らしたガーゼを固く絞ります。
人差し指にガーゼを巻きつけて3の数字を書くように顔の輪郭を拭き、次にガーゼを裏返して目頭→目じり→額→鼻→口→耳の順に拭きます。
きれいなところから順に拭くのがポイントです。耳の裏側も汚れがたまりやすいので念入りに。
沐浴の手順3:頭を洗う
濡らしたガーゼで、赤ちゃんの目や口に水が入らないように、頭を濡らします。次に泡立てた石けん(沐浴剤)を頭につけて、生え際から後頭部までやさしく洗います。
終わったらお湯を含ませたガーゼで石けんを流し、固く絞ったガーゼで水気を拭きとります。
そのままにしておくと赤ちゃんの体が冷えるので、手早く拭きましょう。
沐浴の手順4:体を洗う
首→脇→腕→手首→手のひらの順に。脇の下は汚れやすいので忘れずに!腕を洗う時は手首を回しながら、肩から腕、手首、指へとスライドさせて洗います。
手のひらもホコリがいっぱい溜まってます。手を固く握っている時は、自分の小指をすき間に入れてジワジワこじ開けましょう。辛抱強くやれば開けてくれます。
沐浴の手順5:お腹と足を洗う
手のひらでやさしく洗います。「の」の字を書くように洗うのがコツ。おへそは、まだじゅくじゅくしているのでしっかり洗わなくても大丈夫。
次に足のつけ根から指足にかけてガーゼを使って洗います。
沐浴の手順6:お股を洗う
男の子と女の子で洗い方が違います。
男の子の場合、おちんちんを持ち上げて親指と人差し指で丁寧に。この部分、特に汚れが溜まりやすいので念入りにしましょう。女の子は割れ目の部分を指の腹で洗います。前から後ろへ指をスライドさせて洗いましょう。逆の方向からやると割れ目に雑菌が入る恐れがあるので注意します。
沐浴の手順7:背中とおしりを洗う
脇の下に手を入れて赤ちゃんを腕に抱きつかせたまま、腕をゆっくり手前に引いてうつ伏せのようなポーズにさせます。ひじをベビーバスのへりに置いて固定すると疲れにくいです。このとき赤ちゃんの鼻や口にお湯が入らないように気をつけて。
その姿勢のまま、もう片方の手で背中をやさしく洗います。おしりも洗いましょう。おしりと足のつけ根の間は汗が溜まりやすくヌルヌルしているので、しっかり洗います。
沐浴の手順8:仕上げ
最後に上がり湯をかけて終了(沐浴剤の場合は、かけ湯が要りません)。
赤ちゃんを抱えて、広げておいたバスタオルの上に寝かせます。赤ちゃんの水気を切るために体をぶんぶん振らないように!
バスタオルの上から押さえるように全身を拭きます。耳の後ろ、手首、ひじ、ひざ裏、お股もしっかり拭いてください。
拭き終わったら、あらかじめ広げておいたオムツと肌着の上に寝かせて着替えをします。
↓沐浴に必要な「体拭き&着替え」の準備方法はこちらも合わせてどうぞ。
また沐浴の後、ベビーローションを塗ると効果的。特に冬場は肌が乾燥しやすいので保湿対策としておすすめです。
沐浴は丁寧かつスピーディーに!
沐浴の時間はトータルで10分~15分が望ましいとされています。赤ちゃんがグッタリしないように、この時間を目安に終わらせましょう。
そのためには着替えのセッティングから、ベビーバスやガーゼの用意まで、しっかり準備しておくこと。
とはいえ赤ちゃんの気分が乗らないときもあります。「お風呂がイヤでギャン泣きする!」という場合は、無理に洗おうとせず途中で中断してOK。
最初にも書いたとおり、赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をかきやすい体質にあります。できれば毎日お風呂に入れさせたいですが、それ以上に赤ちゃんの心や体に負担がかかっているようなら、沐浴を見送る判断も必要です。
ママパパさんはお風呂に入れさせる前に、赤ちゃんの体の変化がないかチェックしておきましょう。