「母乳だと、ちゃんと飲んでるか心配…」
「お腹いっぱい飲んでるかな?」
はじめての子育てで気になるのが、赤ちゃんの栄養です。
特に母乳の場合、
- 母乳が満足に出ているのか
- 赤ちゃんはしっかり飲めているのか
が判断しづらいですが、これをできるだけ早く見極めることが大切!
なぜなら、
- 母乳で赤ちゃんの栄養が十分足りている→完全母乳
- 母乳は飲むけど栄養面では不十分→ミルクとの混合栄養
- 母乳が出にくい→完全ミルク
と、それぞれの授乳スタイルを知る必要があるからです。
この記事では、はじめての子育てで必ずぶち当たる授乳スタイルの見極め方と、それぞれの取り組みについて紹介します。
育児書や病院で聞いた話をもとにまとめました!
この記事の目次
授乳スタイルを知るなら3つの項目をチェック
赤ちゃんへの母乳が足りているかどうかは、まず下の3項目をチェックしましょう。
- 1日8回以上飲む
- 1日に3~8回うんちをする
- 1日平均18~30gの割合で体重が増えている
母乳で赤ちゃんの栄養が十分足りている場合
上記の項目に当てはまっていれば、赤ちゃんは十分母乳を飲んでいると考えられます。
ママは「完全母乳」のスタイルで授乳を続けましょう。
完全母乳の授乳スタイル
1~2ヶ月頃の赤ちゃんは、1回に飲む母乳の量はその都度変わるので、授乳の時間が決まっていません。
だからこの頃は赤ちゃんが欲しがったとき、欲しがる分だけ与えてあげましょう。
一般的に授乳の間隔は「3時間おき」と言われていますが、あくまでも目安と考えて。飲む量が増えて一定になるにつれ、授乳の間隔があいてリズムも少しずつ整います。
母乳を飲みすぎて「平均よりも体重が増えている」という赤ちゃんもいますが、心配いりません。
1歳まではもっとも体が大きくなる時期なので、この頃の体重増加はよくあること。赤ちゃんが欲しがるときに母乳を与えてオッケーです。
もしも授乳に間に合わないくらい母乳が出すぎるなら、搾乳器を使って専用パックに入れて冷凍保存しておきます。ストックしておけば、いざというときパパでも授乳ができます。
我が家はストック用にカネソンの母乳バッグを使っていました。
滅菌仕様なので安全に利用できます。
搾乳器はピジョン製を使っていました。
妻いわく「頻繁に使うママは自動タイプの方が手が疲れない」とのこと。1日3~4回も搾乳する場合は、多少価格が高くても自動タイプをおすすめします。
母乳は飲むけど栄養面で不十分の場合
一方で、上のチェックに当てはまらず、また授乳の時間が定まらない、機嫌が良くない、30分以上もお乳を吸っていて離さない。
…などの様子が赤ちゃんに見られたら、母乳が不足しているかもしれません。
その場合は、母乳とミルクの「混合栄養」もしくはミルクオンリーの「完全ミルク」のスタイルをとります。
少しでも気になるなら小児科や母乳外来、助産院などで相談しましょう。
ミルクって母乳に比べて栄養あるの?って思いがちですが、現在のミルクは母乳に近い成分になるよう、ちゃんとした研究のもと、作られています。
栄養面では母乳に引けをとらないので、安心して赤ちゃんに与えましょう。
人気粉ミルク5ブランドを比較した記事はこちら。
またミルクの場合、パパが作ったり必要な時に赤ちゃんに飲ませることができます。パパが授乳をすることで、赤ちゃんとの愛情を深めるきっかけ作りに役立ちます。
搾乳器もパパに洗ってもらいましょう!消毒も簡単にできます。「搾乳器の管理はパパ」と役割分担しておくのが◎。
詳しい記事はこちらをどうぞ。
混合栄養の授乳スタイル
「混合栄養」の場合、まず先に母乳を与えます。母乳が足りてないと思っても、授乳のときは母乳を飲ませるように。片方5分は吸わせます。
そして赤ちゃんの様子を見ながらミルクを足していきます。ミルクの量は1回につき30~40ミリまでを目安にします。
粉ミルク「はぐくみ」のサイトでは、混合栄養について次のように紹介しています。
母乳が毎回は出ないようなときには、母乳とミルクを1回おきに飲ませます。もし体重の増え方が今一つなら、母乳の回数を増やすかミルクを足してみましょう。
(はぐくみのサイトより)
混合栄養の原因としてよくあるのが、ママの母乳の張りと赤ちゃんの泣くタイミングが合っていない、です。
とはいっても、母乳が張って飲ませたい時に赤ちゃんは満腹、逆にお腹が減っているのに母乳の供給が足りない…という状況はよくあります。
完全母乳の項にも書きましたが、1~2ヶ月頃の赤ちゃんは、1回に飲む母乳の量が定まらないことが多いです。そのため「母乳の出と赤ちゃんが欲しがる」タイミングが定まりません。
これで少しずつ母乳のリズムが整っていけばもうひと踏ん張り。授乳後、乳房の張りが落ち着き、赤ちゃんも満足しているなら、ミルクの量を減らしたりして様子を見ましょう。
新生児から3ヶ月頃までの赤ちゃんは飲む量を加減できないので、与えた分だけミルクを飲んでしまいます。多くなりすぎないように注意。
よく飲むのに後で吐いたりするときは、ミルクを足しすぎているのかも。次の授乳のタイミングまで3時間ほど空けてから、仕切り直しましょう。
完全ミルクの授乳スタイル
「完全ミルク」で授乳をするなら、粉ミルクメーカーが示している月齢別調乳量が参考になります。(粉ミルク缶に記載されています)
平均以上の量を飲む赤ちゃんは、そのときの月齢や体格、空腹の具合によっては、そのまま与えても大丈夫です。
ただ体重が増えすぎているなら、抱っこしてあやすなどミルクがなくても満足できるか様子を見ましょう。
2~3ヶ月ごろになると、遊び飲みを始める赤ちゃんもいます。そのため1日に飲む量にばらつきが出てきますが、体重が増えているなら心配ありません。
何に不満を感じてるのか、1つずつ検証していくことが大切です。
ミルクを飲まないという赤ちゃんは、この記事で対策を!我が家の体験談をまとめています。
まとめ。授乳スタイルを知る一番のパロメーターは体重のチェック
「うちの赤ちゃん、母乳が足りてるかな」と気になるママさんは、下のチェック項目が当てはまるか確認しましょう。
- 1日8回以上飲む
- 1日に3~8回うんちをする
- 1日平均18~30gの割合で体重が増えている
これに当てはまっていれば「完全母乳」を、当てはまらない場合は「混合栄養」か「完全ミルク」の授乳スタイルをとりましょう。
チェック項目の中でも、特に見ておきたいのが体重です。
完全母乳・混合栄養・完全ミルク、いずれにも言えるのは、赤ちゃんの体重がその子なりに増えているか、ということ。
特に新生児から3ヶ月にかけては、赤ちゃんのサインを見逃さないようにこまめにチェックしましょう。